HOME > お知らせ > 帯状疱疹の症状と予防

【帯状疱疹とは?】

 帯状疱疹の症状には個人差がありますが、多くは、はじめに皮膚に神経痛のような痛みが起こります。痛みは、皮膚の違和感やかゆみ、しびれとして感じる程度から、ピリピリ、ズキズキ、チクチク、針で刺されたような痛みや、焼けるような痛みまで様々です。その後、水ぶくれを伴う赤い発疹が帯状に現れ、徐々に痛みが強くなり、眠れないほど痛むこともあります。強い痛みや皮膚の症状は、主に体の左右のどちらかにみられ、3~4週間ほど続きます。重症化すると入院治療が必要になる場合もあります。

【帯状疱疹の原因は水ぼうそうと同じウイルスです】

帯状疱疹は、体内の水痘(すいとう)・帯状疱疹ウイルスが活動を再開することで発症します。
主に子どもの頃に、このウイルスにはじめて感染すると、水ぼうそうを発症します。そして、水ぼうそうが治った後も、ウイルスは脊髄から出る神経節という部位に潜んでいます。普段は体の免疫力によってウイルスの活動が抑えられているため発症することはありませんが、免疫力が低下するとウイルスは再び活動、増殖しはじめます。そして、ウイルスは神経の流れに沿って神経節から皮膚へと移動し、帯状に痛みや発疹(ほっしん)が出る帯状疱疹を発症します。

【予防ワクチンについて】

 麻しんなどのように公費負担のある定期接種とは違い、帯状疱疹ワクチンは全額自己負担の任意接種となっています。帯状疱疹の予防には、主に50歳以上の方を対象としたワクチンがあります。水ぼうそうにかかったことがある人は、すでに水痘(すいとう)・帯状疱疹ウイルスに対する免疫を獲得していますが、年齢とともに弱まってしまうため、改めてワクチン接種を行い、免疫を強化することで帯状疱疹を予防します。予防接種は帯状疱疹を完全に防ぐものではありませんが、たとえ発症しても症状が軽くすむという報告があります。

 予防ワクチンには2種類あり、回数、価格が異なります。

①生ワクチン:乾燥弱毒生水痘ワクチン

接種対象者          50歳以上の者*1

接種方法              皮下接種

接種回数              1回

接種費用              8,030円

➁不活化ワクチン:乾燥組換え帯状疱疹ワクチン(シングリックス)

接種対象者          50歳以上の者又は帯状疱疹に罹患するリスクが高いと考えられる18歳以上の方

接種方法              筋肉内接種

接種回数              2回

50歳以上の方:通常2ヵ月の間隔をおく

帯状疱疹に罹患するリスクが高いと考えられる18歳以上の者:通常1~2ヵ月の間隔をおく

接種費用              44,000円(2回接種の合計)

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